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唐沢としみの発言

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■平成23年第4回定例会6月14日(火)本会議での発言

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[ 平成23年 6月 定例会−06月14日-02号 ]

◆二十二番(唐沢としみ 議員) 保坂区長のもと、いよいよ人の顔が見える、災害に強い、福祉文化都市を掲げた新しい世田谷区のまちづくりがスタートしました。新しい時代の新しい区政が実現しようとしております。私は、市民が主役の新しいまちづくりに期待し、保坂区長と手を携えて、強い決意を持って、新たな時代を切り開いていきたいと考えております。
 それでは、質問通告に基づいて、これからの新しい区政運営について順次質問してまいります。
 まず、区長が目指すこれからの区政の基本理念について伺います。
 保坂区政がスタートしてから一カ月半が経過しました。この間、区長は、所信表明はもとより、ブログやテレビなどを通して積極的にご自分の考えを発信されております。その中で、私はとりわけ、情報公開と市民参加を二本柱として時代の要請にこたえていくとの決意に大いに賛同し、注目しております。私は、区長の言う情報公開と市民参加を根幹とした区政を実現していくためには、透明性の確保と市民参加のプロセスに加え、区長みずからが、目指すべき新しい区政の姿を示していくリーダーシップが必要だと考えます。
 そこで、区長が目指すこれからの区政とはどのようなものなのか、まず、その基本理念についてお伺いしておきます。
 次に、活気あふれる元気な区役所づくりについて伺います。
 そもそも区長になられた動機には、大震災後、不眠不休で住民のために働く首長や自治体職員の姿があったと聞いております。したがって、区民のために働く区の職員のことをだれよりも知りたいと考えていると思いますし、もっと知っていただきたいと思います。これから区政の現場に足を運び、そして職員と率直な意見交換を重ねると思いますが、その中で、今後現場の職員の知恵を生かし活用するか、現場の職員との対話に何を期待しているのか、まずお伺いします。
 また、とりわけ地域行政制度の根幹である地域の課題を地域で解決するという基本的スタンスをさらに推進していくためには、総合支所、出張所・まちづくりセンターの職員、さらには町会・自治会を初めとした地域住民、地域の方々との意見交換は欠かせません。私は、地域行政制度の発展、充実を長年にわたって繰り返し主張してまいりましたが、区民との対話はもちろん、現場の職員の声をどのように酌み取るかということが非常に重要であると認識をしております。まずは、総合支所の職員とざっくばらんに話し合う機会を設けていくのはどうでしょうか。このあたりについてのお考えをお伺いします。
 次に、区民との車座集会をどのように実施するかについての質問であります。
 区長は、市民参加の手始めに、まず出張所・まちづくりセンター単位で区の車座集会を実施すると表明されました。新しい時代に向けた区民との本音の対話を大いに期待しております。言うまでもなく、区民参加・参画は、これまで世田谷区が最も力を注いできた区政の基本的な取り組みの一つであったのであります。区長が新たに車座集会と銘打って、区長みずから区内各地域を回るということですから、区民の期待は大変高いと思います。
 車座集会での区民との率直な意見の交換が、新たな区政の大きな力となることを期待しておりますが、そのためには、区民の意見が言いっ放し、聞きっ放しにならずに、区政にしっかりと反映できるような工夫や仕掛けが必要ではないかと思います。そのためにはフリートークが重要と考えます。時にはテーマを絞った集中議論も必要ではないでしょうか。新しい車座集会をどのように実施しようとしているのか、お考えをお聞かせください。
 次に、世田谷の子どもたちについての現状認識について伺います。
 区長は、一九九八年に全国に先駆けたせたがやチャイルドラインを開設したのを初め、いじめ問題に積極的にかかわるなど、子どもの支援や権利擁護に大きな実績を残してきました。特に市民との共同作業を重ねながら、超党派の議員立法で児童虐待の防止等に関する法律をつくられたことは、大きな足跡であったと考えております。
 さて、子どもの問題に情熱を持って取り組んでこられた区長は早速、五月末に厚生労働省に出向かれたと伺っております。また、ブログでも、児童虐待防止の現場が大変忙しいことや、児童養護施設の子どもたちの進路の問題などを指摘し、問題解決の新たな取り組みを自治体から発信したいと表明しております。このような大きなテーマに意欲的にチャレンジし、区長として、国や他の自治体に働きかける上でも、世田谷区の子どもたちの実情をしっかりと把握し、問題点と解決策を具体的に提案することが重要と考えます。
 区長は、世田谷区の子どもたちの現状をどのように認識しているのか、またどのような問題点があり、それをどのように解決しようとしているのか、現段階での基本的認識をお聞かせください。
 最後に、災害対策の総点検について伺います。
 先日、私も福島に行ってまいりました。現場の状況を実際に見てみると、まさに言葉にはあらわせないような大変な苦しみの中にあるということが率直な感想であります。一方、このような苦境にあっても希望を失わず、懸命に復興に取り組んでいる多くの被災者の姿を見ることもできました。私は、今回の大震災や原発事故から一つでも多くのことを学び取り、未来に生かすことが私たちの義務であり、使命であると強く感じたのであります。
 区長は、既に全庁的に災害対策の総点検を指示したわけであります。これまでの計画になかった放射能対策や大規模停電を初め、帰宅困難者対策や被災地の支援など、十一の項目を中心に見直すということであります。この総点検は、区民が今最も注目している課題に対する世田谷区としての答えになるものであり、保坂区長の最初の大仕事だと考えております。ぜひ総力を挙げて取り組んでほしいことを求めておきます。
 ところで、区民の中には危機管理の専門家や、これまで区の内部では扱ったことのなかった原子力や放射能の専門家も数多くいらっしゃると思います。また災害対策は、積極的な区民みずからの行動なくしては成り立ちません。そこで今回の総点検に当たり、区民の知恵と力をどのように生かそうとしていくのか、お考えをお伺いいたします。
 以上で壇上からの質問を終わります。(拍手)
   〔保坂区長登壇〕

◎保坂 区長 唐沢としみ議員にお答えをいたします。
これからの区政運営に当たって、リーダーシップ、そして区の現場の職員との対話についてお尋ねがございました。リーダーシップについて、私は、人の意見をよく聞いていく姿勢を持つこと、とりわけ、社会的に弱い立場の人々や現在苦境のただ中にある人々に対する共感力や想像力を持って理解していくこと、その上で、速やかに課題について決断をしていく力、この三点を必要なことと考えております。何事も解決に至らない問題はない。しかし、その問題がなるべく小さなうちに解決への道筋をつけていきたいというふうに思います。
今回の福島第一原発の事故のように、複雑にして、さまざまな対応を考えてもなかなか決め手が見出せない、こうした事態のただ中に私たちはいます。にもかかわらず、膨大な時間をかけてこの難題を乗り越えていかなければ、次の時代は開けてこないと思います。
災害対策総点検、そして被災地支援を、区長に就任してこの一カ月間、最優先で取り組んできました。この二つの事柄においても、ボトムアップ、参加型の形で、区役所の中では区役所職員の方の参加をいただき、そして区民全体の声をいただき、ご指摘をいただく中で、そして、さまざまな被災地支援についても、区民ボランティア団体やそれぞれの小さなグループの支援も含めて世田谷区が一つになって、心を一つにして東日本の復興支援に当たっていく、こういう動きをつくっていきたいと思っております。
どんなビジョンを持って区政に臨むのかということですが、これはエネルギー転換のことにしても、あるいは電力需給のコントロールにしても、もちろん世田谷区だけが行えることではありません。ただし、私が痛感をしておりますのは、本来は停滞をしていてはならないこの時期の国の政治、永田町のあり方を見ても、なかなか一歩が踏み出していけない。しかし、三月十一日以降の三カ月間、被災地の自治体では一日も休みなく、役所、あるいは市長、町長が奮戦、努力をしているわけです、先頭に立っているわけです。そういう意味で、今日の大変困難な時代の現場、最前線は自治体であるというふうに考えております。
そういう意味で、この世田谷区、これまでの文化的な、あるいは区民が参加していくという伝統も培ってきた基盤を大切にしながら、しかし、新たな挑戦、新たな冒険も含んだ、やってみようというプロジェクトが次々と生まれていく、これは区役所の内部からも区民の中からも、あるいはエネルギー転換の事業に参画するなら、事務所を持つなら世田谷でやるのがいいねというぐらいの大きなうねりをつくっていく中で、この国全体が抱えている大変困難な、あるいは世界全体が今転換期にあるこの時代に、世田谷区という人口八十八万のこの自治体が一つの触媒になって、大きく発信をしていくような、そんな魅力ある地域にしていきたいというふうに思います。
世田谷区の職員が各現場で大変懸命に働いている、そしてその役割を果たしていることについて、私は敬意を持って接しているところであります。
現在、職場訪問を考えております。管理職の皆さんとのお話だけではなくて、現場の職員の皆さんと意見の交換をする。どうしてこんな仕組みなのかなと、仕事の現場でふだん感じていることについて、しっかり意見を出していただく。ぜひ風通しのよい区政運営、よい提案があればシステムを大きく変えても構わない。それが区民にとっていいことであれば、そういうふうに変えていくという職場における対話を進めていきたいと思います。
とりわけ、先ほど休憩前の質疑にもあったように、地域行政制度の中で、総合支所職員、出張所やまちづくりセンターの皆さんとの対話は、区民にも最も身近な場所で仕事をしている人たちと語り合うことができる機会であり、また、こういった地域行政制度を変えるんだ、よりいいものにするんだという目的のもと、これから動いていくわけですから、肝心の現場で働いていらっしゃる方が、どのようにすればこの地域行政制度はよりよくなるのかというご提案、あるいは認識も伺っていきたいと思います。
車座集会の工夫や仕掛けが必要だ、まさにそのとおりだと思います。言いたいことはいろいろ、多分私自身もあると思いますが、余りしゃべり過ぎないようにしながら、皆さんの声をしっかり聞くということを、しっかり貫きたいと思います。聞きたいと言いながら、自分がほとんどしゃべっていたということではまずいと思っておりますので、そこはきちっとやりたいと思います。
また、若者たちの車座集会なども、これは二十七出張所・まちづくりセンターということで今お話ししましたけれども、他会派から出ていた若者雇用についてどうなんだというお話がありました。それから、領域、職域といいますか、年齢別といいますか、そういうことも意欲的に取り組んでまいりたいと思います。
次に、子どもについて、どういう状況か認識を問いたいというご質問がありました。私は、子どもは未来の宝であり、子どもが子育ての中で――子育ちという言葉が実は好きな言葉でありますけれども、この支援が区政の大きなテーマであるというふうに認識をしています。
世田谷発ということでいえば、羽根木公園から誕生したプレーパーク、これは一昨年ですが、全国冒険遊び場交流大会というところに参加をしてきましたけれども、全国的に広がっています。北海道から沖縄まで、子どもの冒険・遊び場運動、つまりは、汗を流して泥だらけになって、ターザンごっこをしたり、けがと事故は自分持ちという中で住民がその遊び場を運営するということが、世田谷で始まって全国に広がっているということも大変貴重なことだというふうに思っています。いじめの問題にしても、こういった遊びの中で培われる人間関係の衝突、けんか、そして衝突を経て互いに仲直りをしていくという、昔にはごく当たり前にあったことが、今の子どもたちにはなかなかないということを踏まえると、こういう資産もしっかり大切にしていきたいなと思います。
世田谷区では、これまでも虐待のない町世田谷区ということで、虐待予防、早期発見、進行防止、再発予防、関係機関の地域ネットワークの構築ということで体系的に取り組んできたと報告を受け、いろいろ経過を見せてもらいますと、なるほど他の地域より一歩二歩進んだところを行っている地域だと、私も認識します。
しかしながら、相談件数が増加傾向にあり、虐待対応の現場で本当に奮戦している人たちは、ケースがどんどん積み上がり、対応困難なケースを多々抱えてしまう中で、本当に苦悩しながら日々の仕事に当たっているという現状、制度がなかなかそこをフォローし切れていないという現状も見ております。まず、近々にこういった児童福祉の現場、虐待対応の現場をこの目で見てまいりたいと思います。
その上で、虐待のない町世田谷、ここから発信をして、実は児童虐待という問題は、一つの自治体が延々と努力していくだけではなくて、国全体としての経験の集積も必要だし、さらには、虐待をしない親をどうつくっていくかということも必要です。虐待をしない親についての担当省庁は、数年前までありませんでした。現在は厚生労働省ということにようやくなりましたけれども、そういう意味では、日本じゅうの児童虐待についてのさまざまなケースを集合し、そして、現場で苦戦し奮闘しているケースワーカーや児相の職員、あるいは児童養護施設の皆さんなどにしっかりプログラムを提供していけるような研究の機関もぜひつくっていくというようなことを、本気で検討しようじゃないかということも思い描いております。
そういう意味で、この世田谷区の中で児童虐待の現状のネットワークをしっかりやりながら、しかし、これから深刻になる虐待の問題については、より戦略的に、前を見て取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。

◎金澤 政策経営部長 車座集会をどのように実施しようと考えているのかというご質問にお答えを申し上げます。
まずは、今回は七つの出張所と二十のまちづくりセンターで実施するということで今準備を進めてございます。今回、車座と銘打って行うのは、より地域の皆さんから忌憚のない意見を直接区長が聞くという意味合いがございます。また、特にテーマを絞らず、これからのまちづくり、地域づくりについて、区民の皆さんとともに考え、区政運営の参考にしたいという指示を受けてございます。
実施時期につきましては、二十七カ所でやるということで、基本的には土曜か日曜日。そうしますと、三月の末ぐらいまで恐らくかかると思うんですけれども、詳細につきましては、あさってからの常任委員会のほうでご報告させていただきますが、区民の皆さんへも、その都度「区のおしらせ」やホームページ、あるいはチラシなどの配布を通じて広く周知していきたいと考えております。
以上でございます。

◎内田 危機管理室長 私からは、災害対策の総点検に、区民の知恵と力をどのように生かしていくのかにつきましてご答弁いたします。
このたびの東日本大震災に伴い、帰宅困難者対策、勤務時間中の発災への対応、大規模停電や放射能対策など、さまざまな課題が明らかになってまいりました。これらの課題に対応し、災害時において実効性の高い対策の確立と体制の強化を図っていくことを目的に、災害対策総点検を実施していくことといたしました。
このたびの大震災において改めて確認されましたように、災害対策の強化を図っていく上で、区民みずからの行動や団結力が発揮されることが重要な要素になります。このことも踏まえ、地域における訓練や会議など、さまざまな場面で区民、専門家の知恵や力を活用させていただき、総点検を進めてまいります。
以上でございます。

◆二十二番(唐沢としみ 議員) ご答弁いただきまして、ありがとうございました。
区長から、世田谷の区政のこれからということで、いろいろと思いを語っていただいたんですが、そうしたことが、区の職員の職場を理解して、本当に職場や出張所、総合支所に行ったときに話が伝わるような、そういういい情報を共有化していくことが、さらに世田谷区としての大きな力になっていくと思いますので、そのあたりをいろいろな訪問の中でしっかりと本音で話し合えるような関係をつくっていただきたいと思っております。
また、車座という新しい言葉が出てきたんですが、これまで区民参加でとかく薄れてきたことが、今度の区長でがっと区民と行政とのつながりができることは大変いいと思います。いろいろと出ていくことによって嫌なこともあるし、提案もあります。そうした覚悟の上で聞き取るということと、同時にそれをいずれ継続することになると思いますので、そのあたりをどうするかはこれからのことになりますが、ぜひともフリーなトークと、さらには必要に応じて、まず区民が立ち上げるような会もあると思います。そういったことを大きな気持ちで取り込んでいただきたいことを強く要望して、質問を終わります。

○畠山晋一 議長 以上で唐沢としみ議員の質問は終わりました。

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